乳幼児の子育てをしていると自分の子育てが間違っていないか、悩んでしまうことありませんか?
そんな悩みに、子どもたちと関わる保育士がお答えし、少しでも悩み解消のお力になれればと思います。
どうして言うことを聞いてくれないの?
乳幼児期の子どもたちは、まだ自分の感情や欲求に素直に従って行動することができるため、言うことを聞かないことがよくあります。
また、言葉やルールの理解が十分でないため、何が許される行動かわからなかったり、何が禁止行為なのかを理解できていない場合もあります。
そのため、大人が注意深く指導し、繰り返しルールを教えることが大切です。また、子どもに合わせたコミュニケーションや遊びを通じて、理解度を高めることが必要です。
子どもの特性かも…
乳幼児期における高機能自閉症やADHDなどの発達的特性により、言うことを聞いてくれない場合があります。
例えば、高機能自閉症の子どもは社会的なコミュニケーションや関心の範囲が狭く、自分の興味のあることにしか興味を持たない場合があります。そのため、大人が言うことに興味がなく、聞くことができない場合があります。
また、ADHDの子どもは、集中力や注意力が低く、あることに長く取り組むことができません。そのため、言われたことを継続的に行うことが難しく、言うことを聞いてくれない場合があります。
ただし、これらの発達的特性は、全ての子どもに当てはまるわけではありません。そのため、子どもそれぞれに合わせた指導やアプローチが必要です。専門家に相談して、最適な方法を見つけることが大切です。
対応は…
高機能自閉症やADHDの子供に対しては、以下のような指導やアプローチが効果的とされています。
- 1. コミュニケーションの工夫
- 高機能自閉症やADHDの子どもは、指示が理解できなかったり、言葉の意味がわからなかったりすることがあります。そのため、大人は簡潔で明確な指示を出したり、身ぶりや表情を使ったりすることで、子どもが理解しやすいように工夫する必要があります。
- 2. ストラテジーの導入 … (ストラテジーとは、目的を実現するための計画や戦略のことです。また、個人や学生など、実現したい目標や課題を達成するために練った計画や方法論を呼ぶこともあります。)
- ADHDの子供は、集中力が低く、興味を持つことにしか集中できないことがあります。そのため、学習したい内容に興味を持てるような教材や、興味を引くゲームなどを活用することで、集中力を高めるように工夫する方法を導入することが大切です。
- 3. 定期的な休憩時間の設定
- ADHDの子どもは、長時間同じことに取り組むことが苦手な傾向があります。そのため、適度な休憩時間を設けることで、集中力を維持できるように工夫することが大切です。
- 4. 肯定的なフィードバックの提供
- 高機能自閉症やADHDの子どもは、指示に従ったことができたときに、肯定的なフィードバックを受けることで、自己肯定感を高めることができます。そのため、大人は率先して肯定的な言葉をかけたり、褒めたりすることで、ポジティブなフィードバックを提供するように心がけることが大切です。
上記の方法を組み合わせて、子どもが聞くことができるように、親やカウンセラー、専門家などがサポートすることが重要です
子どもにとってまず大事なこと
高機能自閉症やADHDなどの発達上の特性を持つ子どもたちにとって、まず大切なことは以下のようなことが挙げられます。
- 1. 理解してもらえる環境を作ること
- 高機能自閉症やADHDなどの症状を持つ子どもたちは、社交的なスキルや言葉の理解力が低下していることがあります。そのため、子どもと接する大人は、子どもたちの能力を尊重し、理解できる環境を整える必要があります。
- 2. 理解力に合わせた指導をすること
- 高機能自閉症やADHDなどの症状を持つ子どもたちは、言語理解力に差がある場合があります。そのため、言葉のニュアンスや意味を正確に理解できないような場合でも、理解できるように指導することが重要です。
- 3. 子どもたち自身に合った支援を提供すること
- 高機能自閉症やADHDなどの症状を持つ子どもたちには、それぞれが異なる特性を持っているため、個別に合った支援が必要です。子どもたちの発達ステージやレベルに合わせて、支援を提供することが大切です。
総じて、子どもたちを尊重し、理解し、助けるために、子どもたちが心身ともに安全、安心、快適な環境を整え、最大限の支援を提供することが重要です。
親としてどう対応すればよいの・・・?
- 1. 子どもたちを尊重すること
- 親は、子どもたちが発達上の特性を持っていることを理解し、尊重することが大切です。子どもたちが自分自身を認識できるように、受け入れて、理解することが必要です。
- 2. 指示が明確であること
- 特性のある子どもたちに対して、指示が明確であることが重要です。理解しやすい言葉で説明し、それができたら認め、褒めてあげることが大切です。
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